2024年12月8日(日)礼拝説教要旨

「エッサイの根株から」―イザヤ書11章1~10節―

 

「エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ。」イザヤ書11章1節

 

 ユダヤ人たちは、自分たちのルーツをよく知っていて、自分の先祖が誰であるのかを大切にしている民族です。旧約聖書では、「・・の子の・・子の・・子の・・」という系図がたくさんあります。そしてそれは救い主キリストについても大切な情報となります。なぜなら、救い主キリストは、ダビデの子孫として生まれるはずだからです。イザヤは、それを「エッサイの根株から新芽が生え」と預言しました。

 

Ⅰ;若枝として実を結ぶ

 救い主キリストは、エッサイの根株から若枝として実を結ぶお方です。イザヤは、ダビデの末裔として救い主が誕生することを力強く預言しています。

 イスラエルの歴史の流れは、南ユダ王国が滅ぼされ、ダビデの王座が途絶えてしまうように見えるかもしれません(イザヤ10:33~34)。しかし、「エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ」時がやって来るのです。根株には、力があり、新しい可能性が残されていたのです。イザヤは、ダビデ王の子孫から救い主が現れ、永遠に続く王国が確立されるという神様の約束が必ず実現することを語るのです。

 

Ⅱ;主の御心を行う

 救い主キリストは、エッサイの根株から若枝として出るお方で、主の霊に満たされ、主の御心を確実に行うお方です。

 救い主キリストが、成就するべき主の御心は、私たちの罪の身代わりとなり、神様のさばきを受けることでした。救い主イエス・キリストは、そのために人としてお生まれくださいました。そしてイエス様は、私たちの人生に深くかかわってくださり、私たちを教え、正しい道に導いてくださいます。イエス様は、そのためにいつも私たちのそばにいて、御手を差し伸べてくださるのです。

 

Ⅲ;栄光に輝き続ける

 エッサイの根株から若枝として出て、主の霊に満たされ主の御心を行う救い主は、主の栄光に輝き続けるお方です。そしてその栄光が私たちを照らします。

 私たちの救い主イエス・キリストは、私たちに憩いを与え、私たちの心を平安で満たし、ご自身の栄光で輝かせてくださるお方です。私たちは、今イエス様によって輝くことが出来ます。暗闇ではなく、イエス様に光に照らされて歩むことが出来るのです。

 救い主イエス・キリストに心を向け、信仰を新たに歩んで行きましょう。